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スウェーデンの社会3




大学職員の日本人、その配偶者のスウェーデン人、高校教師をされている日本人、美容師の日本人とスウェーデン人、スウエーデンの大学に研究に来られていた日本人の大学教授、日本に長く住むスウェーデン人、その配偶者である日本人。たくさんの人と会って話を聞きました。


結論から言うと、この仮説は合っていました。上にあげた多くの人というかすべての人の答えが、スウェーデンは「人権にとても厳格で先進的だと思う」というものでした。


私はこれには衝撃を受けました。環境への意識は個人レベルでは「意識の高い人もいるけど、そうでもないですよ」との答えが多く、人権についてはどうかという質問をすると「人権は確かに厳格だし、多くの人が意識が高い」というものでした。


一番印象に残っているのが、スウェーデンに長く住む日本人美容師さんの話でした。3ヶ月いたので2度美容室に行ったのですが、彼女らはまさに生活者で、スーパーではどのブランドのどの商品が安くて美味しいとか、夏は素晴らしい気候だけど、冬は夏からは想像できないほど真っ暗で寒いので冬は来ない方がいい、とかいろんなことを聞くことができました。


その生活者である彼女たちの反応がまさに上に書いたことで、私が「スウェーデンって環境先進国ですよね。私はそれを学びにきました。」というと、「それはそうかもしれないけど、思ったほどじゃないですよ」との答え、次に「では人権についての意識が高いとも聞くけどそれはどうですか?」との質問には、「それはまさにそうだ、男女平等なんて当たり前だし、レディファーストですらない」との回答でした。男性の育休消化率という指標が日本にはありますが、スウェーデンでは当たり前なのでそんな指標はない、などここでは書き切れないほど事例を教えてもらいました。


来る前に思っていたことと違ったのですが、日ごとにそれが証明されていきました。ある程度その事例が揃い、自分の考えにも自信が出たところで、その考え方についての意見をまた多くの人に聞いたので、ここでまた紹介したいと思います。

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